【ゲームレビュー】

今回は、「Far; Changing Tides」をプレイしてみました。

今回紹介するゲームについて

今回紹介する「Far; Changing Tides」は、水没した世界で、不思議な船に乗って、どんどん進んでいく、アドベンチャーパズルゲーム。
2Dのインディーゲームながら、クオリティは高いゲームとなっています。

ポイントは、こちらの3点です!

  1. 幻想的で不気味かつ不思議な世界観
  2. ロマン溢れる乗り物のワクワク感(ネタバレ注意)
  3. 水と遠景の美しさ

それではそれぞれについて詳しく見ていきましょう。

1.幻想的で不気味かつ不思議な世界観

このゲームは、この写真からも分かるように、寂しいけれどなんだか幻想的な雰囲気が漂っています。水浸しになった建物、一体何があったのでしょうか。海面上昇なのかもしれません。

このゲームでは、文字や言葉は登場せず、映像の雰囲気からしか情報はありません。ただ右に進みなさいということ以外は分からない。

でもそれが謎を生み出し、進んでいく意欲が掻き立てられます。

その「進みたい!」という感覚によって、その世界観にのめり込み、楽しむことができます。

さらに、幻想的な映像も相まって、感動的な感覚も。

2.ロマン溢れる乗り物のワクワク感(ネタバレ注意)

このゲームのメイン要素である、不思議な形をした船。
主人公は、この古びた船に乗って先に進みます。帆を広げたり、蒸気機関を動かしたり。

何よりも、この船の演出が良いと思いました。

壮大なBGMが旅の始まりを告げ、船が動き出すときは、かなりテンションが上がりました。

メカメカしいスチームパンクな船のギミックもかっこいい。

最初は、帆だけで進みますが、途中から燃料が登場すると、蒸気機関で進めるようになります。燃料を入れて適度にフイゴを押しながら船を進めていきます。押しすぎると燃費が悪くなってしまうのでそこに注意しながら。

そして、このまま単純に蒸気機関と帆を駆使して進んでいくゲームだと思っていましたが、意外な展開が。

大波に襲われて船の後ろ部分が壊れてしまいます。それでもなんとか大嵐の中を進んでいきます。

そしてしばらく進んでいくと、崖に作られた大きな建造物が見えました。そこから船を降りて進んでいくと、謎のギミックが。

こちらは水で動くエレベーター、水を出し入れして重みで上下に動きます。

そして、更に進んでいくと、船のパーツらしきものがクレーンにつられていて、それを船にドッキングします。
船を進めると、大きな行き止まりが、どうするのかと思っていると、何かを繋げとでも言うように光っています。

そしてとりあえず、隣にあった水のホースをつなぎ、水を入れていくと、なんと水に潜り始めました。


そうこの船、実は潜水艦でもあったんです。これは予想を裏切られました。

帆船になり、蒸気船にもなり、潜水艦にもなる。これはロマンたっぷりでSF好きにはたまらない。
小さい頃から多くの人が憧れたであろう、戦隊ヒーローの合体ロボやガンダム、仮面ライダーベルトなどにも通じるところがあると思います。
それに加え、序盤では謎のパーツであったホースがここに来て役立つという伏線回収も気持ちよかったです。

3.水と遠景の美しさ

操作は2Dゲームの本作ですが、疑似3Dがとてもキレイです。

近くには寂れた誰もいない街が見え、奥には美しい山々や断崖絶壁が見えます。

高クオリティな背景によって、他のゲームと引けを取らない完成度になっています。

そして特筆すべきは、水の表現。

主人公が水に入ったり、泳いだりすると、美しい波が水面に広がります。

水に反射する太陽や炎は美しく、世界の透明感を感じさせます。

まとめ

今回紹介したFar; Changing Tidesは、スチームパンク好きやSF好きの人には刺さるゲームではないでしょうか?

まだ前半までしか進んでいない筆者ですが、水や遠景の表現が素晴らしく、ゲーム性も考えられているゲームだと感じました。

後半については、またの機会に。ありがとうございました。

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